ヴェッキオ宮殿
ヴェッキオ宮殿は、1299年〜1314年にかけてアルノルフォ・ディ・カンビオによって建設されました。高さ94mの『アルノルフォの塔』が特徴的となっています。力強いゴシック様式の外観とは違い、内部にはルネサンス様式の豪華な装飾が施されています。
ヴェッキオ宮殿内で最も人気のある部屋は、長さ53mに及ぶ『五百人広間』で、16世紀後半にヴァザーリの工房が依頼を受けて天井、壁をフレスコ画で覆いました。共和政時代にはここで市民会議が行われました。
五百人広場の奥には「レオ10世の間」がありますが、現在も市役所として使われているため見学はできません。
ヴェッキオ宮殿は当初、フィレンツェ共和国の最高機関である政庁舎(シニョーリア)があったため「シニョリーア宮殿」という名前でしたが、メディチ家のコジモ・ルイ・ヴェッキオが1540年〜1565年の間、宮殿として使用していたことから『ヴェッキオ宮殿』と呼ばれるようになりました。